阿佐ヶ谷の喫茶店「gion」からの連想つれづれおすすめマンガ・本・詩集紹介

 

連想ゲーム感覚で、おすすめの本を紹介します。 

 

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阿佐ヶ谷の喫茶店「gion」から北に10分ほど歩いた場所だろうか。 

 

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引用元:古書コンコ堂-konkodo公式HP

 

「コンコ堂」という古本屋がある。

古書コンコ堂-konkodo

 

阿佐ヶ谷に住んでいた当初、よく本を売りに行っていた。

ある日レジ横に、サインが置いてあった。グレゴリ青山さんのサインだ。

 

グレゴリ青山さんとは、名前はゴツいけど、女性の漫画家である。旅の本などのエッセイ漫画、最近ではフィギュアスケートのエッセイ漫画なども描いている。ギャグっぽいテイストの漫画家さんだ。

 

私は彼女のファンで、何回も読み返したし、本の情報に頼って各地をウロウロすることも多かった。海外のほかにも、京都出身であることから京都の本も出している。

グレゴリさんは学生の頃古本屋でバイトをしていた。その当時のことが書かれた本もあるし、古本屋についての記述も多い。

 

 そう、古本屋が好きなのだ。だから東京に来たときにこの「コンコ堂」にも寄ったのかもしれない。頻繁に売りに行くわりには店主には話しかけられなかった自分だが、この時はつい「グレゴリさん、来たんですか?」と聞いた。実際来たらしい。間接グレゴリ青山さんだと思うと、テンション上がった。

 

 

さて、コンコ堂の店主といえば。

写真家の植本一子(うえもといちこ)さんと友人である。

『かなわない』などの本(エッセイ)を出版している。この本が出版社から発売される前に、植本さんは『かなわない』を自費出版していた。私の記憶が正しければ、それが、このコンコ堂に置かれていた。

 

ほかにも、植本さんをお店に呼んで「相談会」だったか、植本さんに相談できるよ、みたいなちょっとしたイベントを行っていたとぼんやりと記憶している。

 

『かなわない』は、植本さんの日記だ。

他人の、ましてや知らない人の日記を読んで楽しいのだろうか? しかも当時私は植本さんを知らなかった。しかし、引き込まれた。読む手が止まらなかった。

 

最初は何にお金を使ったかなどのメモが書いてある。サーティワンアイスクリームいくら、とか。

 

だけどどうだろう、ただそれだけの日記じゃ、当然なかった。

読み進めていくと決して明るくないし、どちらかといえば読むのに体力がいる。最初は娘二人の子育て日記かな、と思うのだが、そうともいえない。

淡々と日常を綴っているものの、ときとしてかなり驚くような内容もある。

私だったら、隠したいし、知られたくない、そんな内容もつらつらと描かれている。

 

物事が、日常がかなりあけすけに書いている。人の名前がズバリ書いてあるものだから、色々と特定できる。

ちなみにコンコ堂店主の天野さんも出てくる。

 

植本さんの感情の波を俯瞰で見れる。この時期はアゲアゲ、ここはものすごく沈んでいる。いろんな緩急がすごい。

 

写真家さんなのに、かなり読ませる。なんかすごい日記読んじゃったな・・。

 

 

 

さて、植本さんはカメラマンであるから、ミュージシャンの写真を撮ることもあって、次々とミュージシャンの名前も上がってくる。

柴田聡子さんも本書に登場する。柴田聡子さんはミュージシャン。詞も曲も自分で作っている。

 

私は柴田聡子さんのファンだ。

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引用元:公式HPより

 

ミュージシャンには、才能がある人と、天才がいると思う。天才はもちろん才能も内包している。

 

柴田さんは天才タイプだと思ってる。

メロディも、よくこんなの思いつくな! と感心する一方、歌詞も、ほかの誰とも違う。

 

私は歌を聴くとき、歌詞を注意して聴くわけじゃない。歌詞カードも見ないことが多い。

 

が、ある日カラオケで「ニューポニーテール」があったので歌ってみたのだが、こんな歌詞だったのか! と驚いた。こんなこと言ってるなんて思わなかった。

 

「わたし、わたし、下は女、上は男  わたし、わたし!下も上も使いきって あの波を越えていけば」

 

「さんご・ダイヤモンド・プラチナ・ パール、さんご・ダイヤモンド・プラチナ・パール・・」あ、どうも、JASRACさん。。

 

他の歌も歌詞カードを改めて見てみたら、「えっ こんなんだったの!!」というのがだいたいだった。頭の中で歌が流れてるときは、ちょっと違うんだよなあ。

 

とにかく、「書ける人」でもあるなあという印象を持っていたのだが、そしたらやっぱり詩集を出していた。

 

 歌の歌詞もあったけど、はじめて読んだ詩もあった。

常軌を逸してると思った。倒れそうです。

 

夜のひとりを噛みくだせないよ

よー、だれかあごをかしてくれ

谷ってつくとこに住むのが

おれは心底こわい

とりめのおんなの夜がしんぱい

 

朝いちばん辞書にある知らないことばを丘で叫ぶと

どこかのだれか知らない人がほれぼれするでしょ

 

うぬぼれている人の部屋に必ずある写真が

うちにもあるので安心して眠れるね

 

 買いました。

 

2ページあるあとがきも、なんだろう、詩じゃないんだけど、詩のような。 

 

 

おしまい

 

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