明治大学博物館の明治初期の軽犯罪、違式詿違条例(いしきかいいじょうれい)の図解がおもしろかった

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鉄の処女や拷問器具が展示されていることで有名な、明治大学博物館に行ってきた。

 

300円くらいかかるかと思っていたが、無料。ラッキー。

 

昔読んだエッセイマンガでこの博物館が登場しており、そのうっすらした記憶のみで行ってしまったため、色々意外だった。

 

まず無料だった。思ったよりも小さかった。拷問器具ばかりかと思っていたら、一部だけだった。地下だった。名前が拷問博物館っていう名前じゃなかった。

 

軽犯罪法の条文を図解したもの

さて、この博物館で一番時間を割いたのが、コレ。

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なぜだろう。いつもいつも写真がうまく撮れない

 

面白くて興奮した。。。のでいろんな人に見てもらいたくて写真を撮ったのに、ボケボケですみません。

 

釘付けになった。

絵の横に字が書いてある。私はハナから読めないと思って絵しか見ていなかったのだが、一緒に行った友人がちょっとずつ読んでるではないか。

 

彼女はこの時代に関して詳しいから読めるのかと思っていたが、どれどれ、じっくり見てると読める箇所が出てくる。達筆なひらがなを読み解くイメージだろうか。

読み解いていくと、ちょっとだけわかる。どんどんおもしろくなってくる。

 

さて、これは明治時代に制定された「違式詿違条例(いしきかいいじょうれい)」という軽犯罪の刑罰法を、わかりやすく図解にしたものだ。

 

絵と一緒に見てみよう

少し見てみよう。こんな感じだ。

 

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「でっかいタコあげるな」

 

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「裸体で外ウロウロしないでよ〜お願いだからさ〜」

 

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「カツオー!!!」

 

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「犬・・戦わせんとってな」 

 

 

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「ちょ、街灯、破壊するなってばよぉ」

 

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「刺青ね・・・ダメなんだわ・・・・」

 

 

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「いややっぱシッコはトイレでしてもらわないとさ〜」 

 

 たぶん、こんな感じだと思う。

 

違式詿違条例ってなに?

違式詿違条例について調べてみた。

違式詿違条例とは、明治5(1872)年に施行された軽犯罪の刑罰法。現行の軽犯罪法の前身といっていいだろう。

 

日本全国一律同じ内容ではなく、各都道府県で少しずつ違う。

 

とっても簡単に言ってしまうと、外国人から見たら野蛮だと思われる行為を取り締まり、文明化(=西洋化)を目指すために作られた。

 

そして条文は漢語文体で難解だったため、庶民でもわかるよう絵入りの解説ができたわけだ。読めずに理解できなければ、知らず知らずのうちに違反してしまうし、ひいては文明化を妨げてしまう。

 

ちなみに、違反者が多いのは次の3つ。

 

・往来での立ち小便

・往来での喧嘩口論

・裸体の露出

 

これらは庶民の間では当時日常茶飯事だった。そりゃ急に言われても、って感じで意図せず違反しちゃうだろう。

 

でもこの3つ、平成の現在でもいる気がする。見てもあまり驚かない。となると、明治時代はうじゃうじゃだったろう。

 

刺青について思うこと

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これは犯罪者に入れられる刺青。地方によってデザイン?が違う

 

この時代に刺青ダメ、となったということだが、おそらく日本の隅々まで広がらなかったか、守られなかったか、あるいはある地域だけは禁止されなかったか。と思った。

 

というのもこの部分は調べてないため大変個人的な見解になるので話半分で読んでいただきたいのだが、明治11年あたりに日本を旅したイギリス人女性・イザベラバード著『日本奥地紀行』に記憶が正しければ、こんな記述があった。

 

「この国の男たちは、まるで服をまとうように刺青を入れている」。

 

禁止される前に入れていたということもあるだろうけど。

 

それと最近の話では、1950年生まれの男性がこう言っていたのを思い出す。

 

「子どもの頃はねー、もう周りの大人の男の人がみんな刺青入れてるもんだから、怖かったんですよ〜」

 

能登の人で、漁師たちがこぞって入れていたらしい。子ども心にも「怖い」って思うものなんだ、と思った。

 

 マンガみたいだよね

さて、イラストがとにかく見てておもしろい。

 

地域などによってイラストが違う。

国文学研究資料館のデータベースで発見したものはこちら。

 

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偽物の食べ物や、腐った食べ物と知っていながら売ってはいけない

 

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 人家密集地で花火をしてはいけない

 

 マンガっぽい。

 

そしてこちらが見開き。

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デザインがサエてる・・・・。

絵と、文字の配置にセンスを感じる。

 

 ちなみに

 ちなみに、明治大学博物館はサラッと見るだけなら、10〜15分あればまわれるくらいの大きさです。土曜午後に行きましたが、お客さんは自分たちを含め3〜4組程度でした。

来館案内 | 明治大学

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

参照:

ニュースの誕生

http://www.isehanhonten.co.jp/museum/publication/pdf/vol42.pdf

主催講座6 「文明開化(西欧化)の名のもとで日本人は何を失ったか」 第2回 「明治初期の風習・文化の統制について」|トピックス|いしかり市民カレッジ

違式詿違図解::近代書誌・近代画像データベース